エクスポージャー法であがり症を乗り越えるためには、まず問題点をはっきりさせることが大事になってきます。
自分がどのような場に置かれるとあがってしまうのか、といことを整理することが、あがり症の克服への第一歩となるのです。
例えば、ひどく散らかった家があるとして、その家を片付けなくてはならないとします。
この家をどうにかして片付けなければならない、という対象として見ている限り、どのように手をつけていいのか分からず途方にくれてしまいます。
しかし、この部屋から片付けてしまおうとか、このあたりから手をつけようなどと、問題点を分割してとらえることができれば、効率的に家を片付けることができるでしょう。
あがり症の克服についても同じことが言えるようです。
あがり症の人が治療を受ける際、自分の問題を上手に説明できなくて途方にくれてしまう人が多いようです。
「とってもあがり症なのです」と言われても、治療者はどこから手を付けていいのか分かりません。
「あがり症なのです」ではなく、「いつ、どこで、誰と、何をしている時に」あがってしまうのか、問題点を整理することから始まります。
そして、自分がどのような場に置かれるとあがってしまうのか、感じる不安の強さの順にリストアップしていきます。
嫌でも何とか立ち向かうことのできる場はどれか、いつも必ず避けてしまうほど不安の大きい場はどれか、ということを整理していきます。
これらの作業はエクスポージャー法を実践する前段階の重要な作業となります。